相棒と駆け抜けたPJCS2024予選~晴れサイクル構築!?好きなポケモンで無双しまくった件~

  • 【PJCS2024 第一回予選 177位(繰り上がり予選抜け)】晴れサイクル構築~リザードンを添えて~

 

はじめに

皆さん、初めましての方は初めまして、社会人トレーナーのフォルミアと申します。

いつもはリザードンと共にダブルバトルランクマッチに勤しんでいます。

今回はPJCS予選を初めて、尚且つ相棒のリザードンで突破したので初記事を書かせていただきました。

因みに戦績といたしましては、32勝13敗レート1748最終177位になります(繰り上がりで見事初予選突破となりました)。

【まず、リザードンって今の環境戦えるの?】
これは多くの皆さんが持つ疑問だと思います。

はっきり言いますと、正直厳しいです。

  • 初代ポケモン特有の高くもないし低くもない種族値
  • メガシンカやキョダイマックス没収
  • 特性:サンパワーの恩恵がないと火力が出しづらい
  • 明らかに上位互換のイーユイの登場

これらの要素を抱えてSVの現状の環境で戦い抜くの厳しいです。

それなのに何故リザードンを使い続けるのか、、、それは”愛”です。

採用理由はそれだけで十分。

単体では群雄跋扈(ぐんゆうばっこ)する準伝説ポケモンや強いポケモン達を相手にするのは厳しいですが、組み合わせ次第では戦えます。

前置きが長くなりましたが、今回僕が数々のランクマで戦ってきた結果選び抜いた、相棒と共に戦ってくれたポケモン達と構築を決めた意図を紹介したいと思います。

 

【構築採用意図】

今回の大会は、かなりメタを張って構築を組みましたが、どんなパーティを主にメタったかというと…

  1. 特殊技を使うポケモンが多いパーティ
  2. イエッサン+テツノカシラorグレンアルマ構築
  3. 化身トルネロス+化身ランドロス構築
  4. 寿司構築

上記のパーティを主に考えるところから始まっていき、今のパーティに落ち着きました。

下記にポケモン別に解説していきます。

 

ポケモン紹介】

 

リザードン

実数値 154-93-98-161-105-167

性格 おくびょう(Aダウン Sアップ)

努力値配分 CS 252振り 余りH4振り

技構成 ねっぷう ウェザーボール ねっさのだいち まもる

特性 サンパワー

持ち物 おんみつマント

テラスタイプ じめんタイプ

まずは相棒のリザードン努力値配分はCSぶっぱ、ライバルが多い同じ素早さ100族に遅れを取らないようにしています。

完全上位互換のイーユイとの差別化点は、

  1. 環境に多いじめんわざを透かせる点
  2. 特性:サンパワーで超火力を出せる点
  3. イーユイが覚えないウェザーボールやねっさのだいち、ひこう技を使える点
  4. 環境にあまりいないので型が読まれにくい点

                       以上になります。

技構成は全体攻撃枠は外せないのでねっぷう、単体攻撃で高威力が出せるウェザーボール、苦手なでんき・いわ・に打点が持てるねっさのだいち、ダブルバトルでは最強のまもるを採用。採用率を見るとウェザーボールは圏外なのですが、実際かなり強いです。天候の恩恵がないと威力50のノーマルタイプの技になってしまいますが、晴れと合わせることでタイプ一致技に変貌し、あらゆるポケモンを倒してきました。また、ウェザーボールの強みは天候を書き換えられても強いこと。リザードンを見ると、トルネロスはあまごいを打ってくるし、ペリッパーに交代してきたりするので、それを読んでみずタイプのウェザーボールを叩きこむ場面もかなりありました。トルネロスと組んでることが多い化身ランドロスをそれで倒すこともありました。

耐久が高いポケモンでも後述するコータスのてだすけで補助し、晴れサンパワーの高威力技を叩き込んで活躍しました。

ねっさのだいちは主にガオガエン・タケルライコ・キラフロルを対策する役割を果たしました。エアスラッシュと悩んでいましたが、思ったより打つ機会が今環境ではなかった為こちらを採用。

じめんタイプのテラスタル採用もねっさのだいちの威力を上げる為の理由になっています。もう一つ理由がありますが、これはパワージェムや10まんボルト採用のハバタクカミ・サーフゴー、タケルライコ、エレクトロビームやメテオビームを打ってくるブリジュラス・キラフロル、でんじはを先制で巻いてくる可能性がある化身ボルトロス・オーロンゲ対策の為です。実際このテラスのおかげででんき技を無効化し、試合を勝ち取ることもありましたし、かなり強かったです。

ラスタルに関してはほのおと悩みましたが、じめんにすることで環境に多いポケモン達を完封することができました。ただ、ほのおタイプにしないことで、晴れ下でてだすけ受けた後のほのおウェザーボールでもクレセリアを倒せないという弊害も起きる為、ここはパーティと相談必要あり。

持ち物もこれまた圏外のおんみつマントを採用。ねこだましやこごえるかぜ等の追加効果を無視して高火力技を叩き込めるのが読まれなかったし、本当に強かったです。

 

コータス

実数値 177-94-160-115-123-40

性格 おだやか(Aダウン Dアップ)

努力値配分 H 252振り C 76振り D 172振り

技構成 ねっぷう だいちのちから クリアスモッグ てだすけ

特性 ひでり

持ち物 バンジのみ(1/4回復木の実)

テラスタイプ くさタイプ

 

リザードンを使うなら晴れパなので、特性:ひでり持ちのコータスをまず採用。キュウコンと選択になりますが、耐久があり積みポケモンを許さないクリアスモッグが打てる面で優秀なのでコータスになりました。

努力値配分の意図はレギュレーションCくらいから使っている為忘れましたが、こだわりメガネのハバタクカミのシャドーボールや抜群技のパワージェム(ひかえめだと低乱数の6.2%で落ちる)も耐えてくれます。

ある程度集中砲火食らっても耐えてくれる為、持ち物は1/4きのみを採用。

今回はトリックルーム構築ではない為、ふんかではなく火力が安定して出せるねっぷうを採用。命中率が不安ではありますが、全体攻撃はダブルバトルでは強力なので外せません。後は、対ヒードランに打ちあえるだいちのちから、素早さが遅いコータスでも味方の補助が出来る優秀な技、てだすけを採用しています。

くさテラスタルはキノコのほうし対策及び、連撃ウーラオス等のみずタイプ対策です。

 

タケルライコ

実数値 232-79-111-181-134-95

性格 ひかえめ(Aダウン Cアップ)

努力値配分 H 252振り C 60振り D 196振り

技構成 じんらい ボルトチェンジ りゅうのはどう バークアウト

特性 こだいかっせい

持ち物 とつげきチョッキ

テラスタイプ フェアリータイプ

 

晴れパといえば古代パラドックスポケモンということで、今回は火力・耐久共に高いタケルライコを採用。とつげきチョッキを持たせることで思った以上にいろんな特殊技を耐えてくれました。

技は先制技のじんらいと、長く居座ること前提で安定打点のりゅうのはどう、特殊技メインのポケモンを封殺できるバークアウト、サイクルをまわせるボルトチェンジに決定。ボルトチェンジの枠は10まんボルトと迷いましたが、トルネロスペリッパーに天候書き換えられることや相手のタケルライコからバークアウトで特攻を下げられることを考慮してサイクルをまわせるボルトチェンジになりました。

努力値配分は特性:こだいかっせいを発動したら特攻が必ず上がる為、特攻にはあまり降らず、耐久にガッツリ振ることができました。

タケルライコは後述するキチキギスと一緒に先発に出し、予選でも多かった構築、トルネランドやカシライエッサンをバークアウトで無力化していく役割を果たしてくれました。他にもハバタクカミやタケルライコに強く出れるようにフェアリーテラスを採用し、長く居座りバークアウトを打ち続けていました。

 

キチキギス

実数値 195-99-147-90-145-120

性格 ずぶとい(Aダウン Bアップ)

努力値配分 HB 252振り 余りS4振り

技構成 こごえるかぜ どくどく はねやすめ おいかぜ

特性 どくのくさり

持ち物 たべのこし

テラスタイプ あくタイプ

 

素早さ操作を行う枠。

今回おいかぜを使う枠で相談する際、リザードンと同じひこうタイプ以外でおいかぜ出来るポケモンを探しました。その中で候補に挙がったのが、ふゆうのフライゴン・ラティ兄弟、いたずらごころエルフーン、耐久が高いキチキギスでした。

エルフーンはリキキリンやイエッサンのサイコフィールドで止まる可能性が高い為今回は最初に候補から外れました。後はふゆう枠とキチキギスで悩みましたが、どくどくを使える点と、どくのくさりで上振れを狙える点と、高い耐久力を考慮しキチキギスを採用しました。

努力値配分は特防が元々高い為HBぶっぱで育成。特防無振りでもハバタクカミのシャドーボールも余裕で耐え(おくびょうC特化のシャドーボールは29.7%~35.8%)、こだいかっせい発動後のでんきテラスタケルライコの10まんボルトさえも耐えます(ひかえめC特化で64.6%~76.9%)

柔らかい防御も特化することでオーガポンのツタこんぼうも2耐えします(ようきA特化で確定3発、いじっぱりA特化で低乱数2発(26.1%))。

攻撃技はこごえるかぜだけにして、後は相手の好きなようにさせない補助技を入れました。特性:どくのくさりで三割の確率で相手を猛毒状態に出来る為、ワンウェポンでもかなり強かったです。

どくどくはどくのくさりが発動しなくても安定して猛毒状態に出来る為採用。はねやすめはたべのこしと合わせてかなり回復出来て強かったし、後続の為においかぜで補助出来るのも強かったです。ただし、この技構成だとどくタイプとはがねタイプになにも出来ない為、他のポケモン達で補っています。

あくテラスタルの採用理由はカシライエッサンを完封する為と、いたずらごころポケモンのちょうはつやアンコールを防ぐ為です。

このパーティはカシライエッサンのワイドフォースコンボが一貫している為、鴨が葱をしょってやってきたと言わんばかりにこの二体が先発で出てくる可能性が高いです。なので、タケルライコとキチキギスを先発で置き、キチキギスはテラスタルを切ってワイドフォースを無効化、タケルライコも余裕を持って耐えるので、バークアウトとこごえるかぜで相手を弱体化させることが可能です。

圧倒的耐久と猛毒+素早さ操作で相手の役割を破壊する、このパーティで重要なポケモンです。

 

アシレーヌ

実数値 172-84-94-195-136-96

性格 ひかえめ(Aダウン Cアップ)

努力値配分 C 252振り H 132振り S124振り

技構成 ハイパーボイス ムーンフォース くろいきり まもる

特性 うるおいボイス

持ち物 のどスプレー

テラスタイプ くさタイプ

 

リザードンが出せないパーティに当たった時に選出する枠。

技構成は全体攻撃で特性:うるおいボイスでタイプ一致になるハイパーボイス、高火力のムーンフォース、積みポケモン対策のくろいきりダブルバトル最強技まもるを採用。まもるの枠は、最初コータスと一緒に出しても腐らないウェザーボールにしていましたが、使う場面があまりなかった為変更。まもる採用で安定感が増しました。

S124振りの意図は最速ヘイラッシャ意識の為。キチキギスでおいかぜを張った後に、シャリタツと合体したヘイラッシャの上からくろいきりを打つ算段。

のどスプレーで火力も補強でき、ウーラオスにタイプが有利なのも評価ポイント。

くさテラスタルでみずオーガポンのケアも可能。

 

ウーラオス(いちげきのかた)

実数値 175-182-120-74-80-163

性格 ようき(Cダウン Sアップ)

努力値配分 AS 252振り 余りH4振り

技構成 あんこくきょうだ インファイト アイアンヘッド とんぼがえり

特性 ふかしのこぶし

持ち物 こだわりスカーフ

テラスタイプ はがねタイプ

 

このパーティ唯一の物理アタッカー。

技構成はタイプ一致で確定急所のあんこくきょうだ、タイプ一致の高火力技のインファイト、フェアリータイプ対策のアイアンヘッド、サイクルを回す為のとんぼがえり。

主にとんぼがえりはリザードンと共に先発で出した時にリザードンより早く動き、攻撃しつつコータスに交代出来るムーブは強かったです。

アイアンヘッドはハバタクカミを倒す為に採用。ただ、一発では倒せない為はがねテラスを切る必要ある。

 

基本選出

選出パターンに関しては

  1. 先発 タケルライコ+キチキギス 後発 リザードンコータス

  2. 先発 リザードン+ウーラオス 後発 コータス+タケルライコ
  3. 先発 タケルライコ+キチキギス 後発 ウーラオスアシレーヌ
  4. 先発 タケルライコ+キチキギス 後発 コータス+ウーラオス

パターン1は主に対ガエンゴリラの並びや雨パの構築で使用。先発で能力下げまくったり、猛毒を入れて盤面を荒らし、裏のリザコタで締めにかかります。化身ランドロスがいたら先発で出てくる可能性が高いので、キチキギスをリザードンに即引きしてじめん技を透かし、つめていく形をとることも可能です。

パターン2は対トリックルームや雨パで使用。ウーラオスでとんぼがえりで削りつつコータスを繰り出し、サンパワーリザードンの火力を押し付ける流れです。雨パの場合もトルネロスリザードンを見ると高確率でいたずらごころあまごいをしてくるので、即引きするより安全にコータスの晴れを展開できます。先発でブリジュラスが出てきた場合はじめんテラスを切り、パワフルハーブエレクトロビームもケアするのが良き。タケルライコとウーラオスのとんボルチェンでサイクル回して、天候を書き換える動きも強かったです。

パターン3は対カシライエッサン、寿司構築、ランドトルネウーラの並び対策です。先発カシライエッサンやランドトルネの場合はキチキギスがあくテラスタルを切り、タケルライコのバークアウト、キチキギスのこごえるかぜorおいかぜで相手のデバフと素早さ操作を行います。カシライエッサン構築のイエッサンはトリックルームをほぼ打ってこないので安心して素早さ操作ができます。寿司構築は、先発のポケモン達を猛毒やタケルライコの高火力で倒しつつキチキギスでおいかぜを張り、裏のアシレーヌくろいきりをしてヘイラッシャを無力化します。

パターン4はみずオーガポン入りやウーラオスがれんげきのかたの可能性があるパーティによく出していました。コータスの晴れを展開することで、上記二匹は大きく弱体化するのでこの選出もかなり強かったです。

 

最後に

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

リザードンでここまで勝てたのは、何百戦、何千戦も使い続けてきたおかげと、環境にメタを張り構築を組めたおかげだと思います。好きなポケモンで結果を残せるように頑張ってきたので滅茶苦茶嬉しかったです。しかし、パワーが高いパオカイリューや耐久が高いクレセリアはかなりしんどかったのでそこは課題点です。次の本線では改善したい所です。

PJCS予選という大舞台で好きなポケモンでも結果を残せる証明が出来て良かったです!後日レンタルも公開するのでリザードン構築を使ってみたい方は是非試してみてください!

それでは皆さん、良いポケモンライフを!!

 

追記

レンタルパのIDを公開しておきますので、是非使ってみてください!